「35歳の女性看護師。皮膚の黄染、全身倦怠感にて受診。針刺しの既往がある。肝炎ウイルスマーカーでは、HCV抗体陽性、HCV‑RNA陽性で、他は陰性であった。」
本疾患について正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
症例の「看護師」「針刺しの既往」「HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性で他は陰性」から、血液を介して感染したC型肝炎と判断します。
HCV-RNAが陽性なので、現在もウイルスが体内にいる状態です。
【選択肢別解説】
1:× 生ガキの摂取で起こるのは、C型肝炎ではなくA型肝炎です。
C型肝炎は、針刺しや輸血など血液を介して感染します。
2:○ C型肝炎は慢性化の頻度が高い肝炎です。
感染するとウイルスが自然に排除されにくく、多くの人が持続感染となって慢性肝炎に移行します。
3:× C型肝炎は、劇症肝炎へ進展することはまれです。
劇症肝炎の原因として多いのはB型肝炎です。
4:× C型肝炎には、予防のためのワクチンはありません。
ワクチンで予防できるのはA型肝炎とB型肝炎です。
【ポイント】
C型肝炎は、慢性肝炎から肝硬変、肝細胞癌へと進展しやすい病気です。
現在は抗ウイルス薬(直接作用型抗ウイルス薬)で、多くの患者がウイルスを排除できるようになっています。