正答3
解説
正解は3です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位と下位の運動ニューロンがともに障害され、全身の筋力が低下していく進行性の病気です。
人工呼吸器を装着する段階では呼吸筋や四肢の筋が高度に弱っており、残された機能の維持と合併症の予防が目標になります。
【選択肢別解説】
1:× 歩行訓練は適切ではありません。
人工呼吸器を装着する段階では下肢の筋力も高度に低下しており、歩行の獲得は現実的な目標になりません。
2:× 更衣訓練は適切ではありません。
上肢の筋力も大きく低下しているため、自分で着替える動作の練習は目標になりにくいです。
3:○ 排痰訓練は適切です。
呼吸筋と咳をする力が弱いため痰を自分で出せず、肺炎や無気肺を起こしやすいからです。
体位排痰法や咳の介助、機械による排痰補助などを行います。
4:× 起き上がり訓練は適切ではありません。
体幹の筋力も低下しており、起き上がる動作の獲得は目標になりにくいです。
【ポイント】
ALSで比較的保たれやすい機能は、眼球運動・感覚・膀胱直腸機能・褥瘡のできにくさ(陰性四徴候)です。
人工呼吸器装着後は、呼吸ケア、関節可動域の維持、コミュニケーション手段の確保が中心になります。