正答3
解説
正解は3です。
皮膚の温度感覚と、熱刺激を伝える神経線維の性質を問う問題です。
温度感覚には温覚と冷覚があり、強い熱刺激は侵害受容器が受け取って熱痛として感じられます。
【選択肢別解説】
1:× 20〜40℃の範囲では、皮膚温が高いほど温覚の閾値は高くならず、低くなります。
もとの皮膚温が高いほど、わずかな温度上昇でも温かさを感じやすくなります。
2:× 温度感覚は順応が起きやすい感覚です。
ぬるい湯に入るとしばらくで温かさを感じなくなるように、中間の温度では感覚が消えていきます。
3:○ 熱刺激は、有髄で細いⅢ群線維(Aδ線維)と、無髄のⅣ群線維(C線維)が受容して伝えます。
したがって熱刺激を受容するⅢ群線維があるという記述は正しいです。
4:× 熱侵害受容に関わるTRPV1(カプサイシン受容体)は、約43℃以上で活性化します。
そのため45℃未満の熱刺激でも、侵害受容器が興奮して軸索反射による神経性炎症が起こりえます。
【ポイント】
温度感覚は順応しやすく、皮膚温によって閾値が変わる感覚です。
灸の熱刺激はⅢ群とⅣ群の線維で伝えられ、局所では軸索反射による発赤(フレア)を起こします。