正答4
解説
正解は4です。
1Hzの低頻度鍼通電による鍼鎮痛の特徴を問う問題です。
低頻度の鍼通電による鎮痛は、脳内の内因性オピオイドを介した下行性痛覚抑制系によるものと考えられています。
【選択肢別解説】
1:× 鍼鎮痛の求心路として主に関与するのは、Ⅱ群線維ではなくⅢ群線維(Aδ線維)などの細い線維です。
Ⅱ群線維は太い有髄線維で、筋紡錘の情報などを伝えます。
2:× 低頻度鍼通電の鎮痛効果は、施術部位と同じデルマトームに限られません。
下行性抑制系を介するため、全身の広い範囲に現れます。
3:× 鍼鎮痛は、通電を始めてから効果が現れるまでに時間がかかります。
また通電を終えた後もしばらく鎮痛効果が持続し、終了と同時に消えるわけではありません。
4:○ 1Hzの鍼通電では、筋がリズミカルに収縮する程度の強さで刺激すると鎮痛効果が高まるとされます。
筋からの細い求心線維が十分に興奮するためと考えられています。
【ポイント】
低頻度の鍼鎮痛は、効果発現までの誘導期と通電後の後効果があり、オピオイド拮抗薬のナロキソンで抑えられます。
局所の刺激でも全身に効果が及ぶことが、ゲートコントロールなど分節性の鎮痛との違いです。