次の文で示す症例について、問題137、問題138の問いに答えよ。
「23歳の女性。体操の選手で運動性無月経がみられる。東洋医学的所見では顔色は白く、肌につやがない。舌は淡白、脈は細。」
本症例の病証で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
症例の東洋医学的所見から病証を判断する問題です。
症例には、顔色が白い、肌につやがない、舌が淡白、脈が細いという所見があります。
血は全身を栄養し潤すため、血が不足すると顔色や舌の色が淡くなり、肌のつやが失われます。
細脈は脈を満たす血の量が少ないことを示します。
月経は血を材料とするため、血の不足は無月経にもつながります。
【選択肢別解説】
1:× 陽虚証は、体を温める陽気が不足した病証です。
寒がり、手足の冷え、舌の胖大、沈遅で力のない脈が特徴で、本症例には冷えの所見がありません。
2:× 表虚証は、体表を守る衛気が弱った病証です。
汗が出やすい(自汗)、風に当たると寒気がする、脈が浮緩などが特徴で、本症例とは異なります。
3:○ 血虚証は、血が不足した病証です。
顔色の白さ、肌のつやのなさ、舌の淡白、細脈はいずれも血虚の所見で、本症例に合致します。
4:× 陰虚証は、体を潤し冷ます陰液が不足した病証です。
午後の微熱、寝汗、頬の紅潮、舌紅少苔、細数脈がみられ、本症例の淡白な舌とは異なります。
【ポイント】
血虚は「色が淡い・つやがない・細脈」、陰虚は「赤い・熱っぽい・細数脈」と対比して覚えます。
陽虚と血虚はどちらも顔色が白くなりますが、冷えの有無で区別します。