正答4
解説
正解は4です。
肩甲上腕関節の拘縮で、関節包などの軟部組織が硬くなったときの所見を問う問題です。
拘縮では関節そのものが動かないため、自動運動でも他動運動でも同じように可動域が制限されます。
【選択肢別解説】
1:× 自動運動より他動運動の可動域が大きいのは、筋力低下や腱板断裂、痛みによる制限の特徴です。
拘縮では自動・他動とも同程度に制限され、他動でも動きは広がりません。
2:× 肩甲上腕リズムは、腕を挙げるときに肩甲骨と上腕骨が一定の割合で協調して動くことです。
正常では肩甲骨が1動くごとに上腕骨が2動き、肩甲骨:上腕骨=1:2になります。
したがって1:2は正常な比率で、拘縮を示す所見ではありません。
拘縮では肩甲骨の動きによる代償が増え、このリズムが崩れます。
3:× 肩峰直下の圧痛は、肩峰下滑液包炎や腱板炎でみられる所見です。
炎症による所見であり、拘縮に特有の所見ではありません。
4:○ エンドフィール(最終域感)は、他動運動の最終域で検者が感じる抵抗感です。
関節包性の拘縮では、可動域の終わりで硬い抵抗が明瞭に感じられます。
これは拘縮を示す所見として正しい記述です。
【ポイント】
自動と他動の可動域がともに同程度に制限されていれば拘縮、他動の方が大きければ筋力低下や痛みを疑います。
拘縮の最終域感は硬く、急に止まる感じとして明瞭に現れます。