正答3
解説
正解は3です。
拮抗抑制(相反抑制)を利用して、屈曲拘縮を起こした筋を緩める治療部位を選ぶ問題です。
拮抗抑制とは、ある筋が収縮すると、その拮抗筋が反射的に抑制される仕組みです。
脳卒中後の上肢では屈筋の緊張が高まり、肘の屈曲拘縮が起こりやすくなります。
そこで、屈筋と拮抗する伸筋の上腕三頭筋に通電して収縮させます。
【選択肢別解説】
1:× 肩髎は肩峰角と上腕骨大結節の間、肩髃は肩峰外縁の前端と上腕骨大結節の間にあります。
いずれも三角筋の部位で、肘の屈筋に対する拮抗筋ではありません。
2:× 天泉は上腕二頭筋の長頭と短頭の間、俠白は上腕二頭筋の外側縁にあります。
いずれも屈筋である上腕二頭筋の部位で、通電すると屈曲を強めてしまいます。
3:○ 消濼は肘頭と肩峰角を結ぶ線上で肘頭の上方5寸、臑会は三角筋の後下縁で肩峰角の下方3寸にあります。
いずれも上腕後面で上腕三頭筋の部位にあたります。
伸筋を収縮させて屈筋を抑制するという拮抗抑制の目的に合います。
4:× 少海は上腕骨内側上顆の前縁、間使は前腕前面の長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間にあります。
いずれも前腕屈筋群の部位で、屈筋の緊張を緩める拮抗筋ではありません。
【ポイント】
拮抗抑制を使うときは、緊張している筋そのものではなく、その反対側の拮抗筋に通電します。
肘の屈曲拘縮なら上腕三頭筋、上腕後面の三焦経(消濼・臑会)を選ぶと覚えましょう。