正答4
解説
正解は4です。
肩関節を屈曲して腕を前方に挙げるときは、上腕骨の動きに合わせて肩甲骨が外転・上方回旋します。
この肩甲上腕リズムによって関節窩が前上方を向き、腕を高い位置に保てます。
【選択肢別解説】
1:× 棘下筋は、肩甲骨の棘下窩から上腕骨の大結節に付く回旋筋腱板の一つです。
主に肩関節の外旋に働き、肩甲骨を外転・上方回旋させる作用はありません。
2:× 広背筋は、肩関節の伸展・内転・内旋に働きます。
腕を下へ引く筋で、屈曲位の保持とは逆の作用です。
3:× 小円筋は、肩関節の外旋に働く回旋筋腱板の一つです。
肩甲骨を外転・上方回旋させる作用はありません。
4:○ 前鋸筋は、第1〜第9肋骨から起こり、肩甲骨の内側縁に付きます。
肩甲骨を前方へ引いて外転させ、下部線維は上方回旋させます。
麻痺すると腕を前方に挙げたときに肩甲骨の内側縁が浮き上がる翼状肩甲になり、挙上位を保てません。
5:× 菱形筋は、肩甲骨を脊柱へ引き寄せる内転と、下方回旋に働きます。
前鋸筋とは逆の作用です。
【ポイント】
肩甲骨の上方回旋は、前鋸筋と僧帽筋(上部・下部線維)が協同して行います。
前鋸筋は長胸神経の支配で、麻痺すると翼状肩甲が起こることもあわせて覚えましょう。