正答2
解説
正解は2です。
手背の熱傷では、治癒過程で手背の皮膚が縮み、手関節掌屈・MP関節過伸展・IP関節屈曲・母指内転の拘縮が起こりやすくなります。
そのため急性期のスプリントは、手背の皮膚を伸ばした抗拘縮肢位で固定します。
【選択肢別解説】
1:× 手関節を屈曲させると手背の皮膚がたるみ、縮んだまま治って屈曲拘縮を招きます。
正しくは手関節を軽度背屈位(20〜30度程度)に保ちます。
2:○ MP関節を50度程度以上に屈曲させると、側副靱帯と手背の皮膚が伸びた状態で保たれます。
手背熱傷で起こりやすいMP関節の伸展拘縮を防ぐ肢位として正しい角度です。
3:× PIP関節を屈曲位で固定すると、屈曲拘縮やボタン穴変形を招きます。
正しくはPIP関節を伸展位(0度)に保ちます。
4:× DIP関節もPIP関節と同様に伸展位(0度)で固定します。
屈曲位で固定すると屈曲拘縮の原因になります。
5:× 母指は第1指間を広げるため、掌側外転位に保持します。
橈側外転60度は抗拘縮肢位として示される角度ではありません。
【ポイント】
手背熱傷の抗拘縮肢位は「手関節軽度背屈・MP関節屈曲・IP関節伸展・母指掌側外転」で、いわゆる安全肢位(intrinsic plus肢位)です。