65歳の女性。
Parkinson病。
Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。
屋内歩行は伝い歩きをしている。
薬物コントロールができ次第、退院予定である。
運動機能維持を目的とした作業療法で優先順位が低いのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
この問題は優先順位が低いものを選ぶので、○ が答えです。
Hoehn & Yahr重症度分類ステージⅢは、両側性の症状に加えて姿勢反射障害(バランス障害)がみられる段階です。
転倒予防と、体幹の伸展・回旋や立位バランスの維持が運動機能面の優先課題です。
【選択肢別解説】
1:× 図1は作業療法士が後方から支えながら、立位で上方のかごにボールを入れる活動です。
立位での上肢挙上と体幹伸展、バランスの練習になり、優先度は高いです。
2:× 図2は手すりを持って階段を昇る練習を、作業療法士がそばで見守っている場面です。
下肢筋力と姿勢制御の維持につながり、退院後の生活にも直結します。
3:× 図3は立位で両手で棒を頭上へ挙げ、作業療法士が支える活動です。
屈曲姿勢になりやすい体幹を伸展させ、立位バランスを練習できます。
4:× 図4は座位で作業療法士と大きなボールをやりとりする活動です。
体幹の回旋や上肢の大きな動きを引き出し、固縮による動きの減少を防ぎます。
5:○ 図5は床の低いクッションに座って前かがみになり、目の前の低い位置で手先を使う小さな作業をしています。
前屈姿勢を強めやすく、体幹の伸展・回旋やバランスの練習にならないため、運動機能維持の目的では優先順位が低いです。
【ポイント】
Parkinson病では前屈姿勢、体幹の回旋減少、姿勢反射障害が進みます。
大きく体を伸ばす・ひねる・立位でバランスをとる活動を優先します。