32 歳の男性。
左利き。
交通事故により右上腕切断となった。
断端長は 10.0 cm で、残存肢の上腕長は 25.0 cm であった。
能動義手製作のために選択する肘継手として最も適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
上腕切断の断端長比は、断端長を健側の上腕長で割って求めます。
10.0 cm÷25.0 cm=40%で、30〜50%未満の上腕短断端に当たります。
肘より上で切断されている上腕義手では、肘の屈曲と固定を行う肘継手が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 軟性たわみ式継手は、前腕長断端や手関節離断で前腕の回内外を残すために使う前腕義手の継手です。
上腕切断には使いません。
2:× 倍動肘ヒンジ継手は、前腕極短断端で肘の屈曲角度を増幅するための前腕義手の継手です。
上腕切断には使いません。
3:× 能動単軸肘ヒンジ継手は、肘離断や上腕の長い断端のように、断端末端に肘ブロックを入れる余裕がない場合に用いる継手です。
本例の短断端には適しません。
4:× 遊動単軸肘ヒンジ継手は、前腕短断端で残存する肘の動きを生かしつつ、側方の安定性を補うための前腕義手の継手です。
上腕切断には使いません。
5:○ 能動単軸肘ブロック継手は、肩甲帯の動きを利用したハーネスとケーブルで肘を屈曲させ、任意の角度で固定できる継手です。
上腕の標準断端から短断端の能動義手に用いられます。
【ポイント】
上腕切断の断端長比は、30%未満が極短断端、30〜50%が短断端、50〜90%が標準断端、90%以上が肘離断に準じます。
肘ブロック継手は上腕切断、肘ヒンジ継手は肘離断、倍動・遊動ヒンジは前腕短断端と整理しましょう。