正答3
解説
正解は3です。
切断後は、断端に残った筋のうち拮抗する筋を失った筋の力が勝つため、特定の方向へ拘縮や変形が起こりやすくなります。
どの筋が残り、どの筋の付着部が失われるかを考えると、拘縮の方向がわかります。
【選択肢別解説】
1:× 上腕切断の短断端では、肩関節の外転・屈曲拘縮を生じやすくなります。
内転筋が働きにくくなるため、内転拘縮ではありません。
2:× 前腕切断では、肘関節の屈曲拘縮を生じやすくなります。
伸展拘縮ではありません。
3:○ Chopart関節離断では距骨と踵骨だけが残り、前脛骨筋・足趾の伸筋・腓骨筋などの付着部が失われます。
踵骨に停止する下腿三頭筋だけが残って優位になるため、尖足と内反変形を生じやすく、正しい記述です。
4:× Lisfranc関節離断でも、短腓骨筋など外反に働く筋の付着部が失われ、尖足と内反変形を生じやすくなります。
外反変形という記述は誤りです。
5:× 大腿切断では、股関節の屈曲・外転・外旋拘縮を生じやすくなります。
内転筋の付着部の一部が切断で失われるため、内転拘縮ではありません。
【ポイント】
大腿切断は股関節の屈曲・外転・外旋、下腿切断は膝関節の屈曲の拘縮を起こしやすいため、術後早期から良い肢位を保ちます。
大腿切断の患者が断端の下に枕を入れることは、屈曲拘縮の原因になるため避けます。