正答4
解説
正解は4です。
後根は、脊髄に感覚の情報を伝える神経線維の束です。
第7頸髄の後根が障害されると、C7の皮膚領域の感覚障害と、C7が反射弓に含まれる腱反射の低下が起こります。
【選択肢別解説】
1:× 下垂手は、手関節や手指の伸筋が麻痺して手首が垂れ下がる状態で、主に橈骨神経麻痺で生じます。
運動の障害であり、感覚を伝える後根の障害だけでは生じません。
2:× Horner徴候は、眼瞼下垂・縮瞳・顔面の発汗低下を示す徴候で、C8〜T1レベルの交感神経経路の障害で生じます。
C7後根の障害では生じません。
3:× 腕橈骨筋の萎縮は、運動神経(前根や前角)の障害で起こり、主にC5〜C6が関わります。
C7後根の障害では生じません。
4:○ 上腕三頭筋腱反射の反射弓には、主にC7の髄節が含まれます。
後根が障害されると反射の入力が途絶えるため、上腕三頭筋腱反射が低下します。
5:× 線維束性収縮は、前角細胞や運動神経が障害されたときに筋の一部がぴくぴく収縮する現象です。
後根の障害では生じず、上腕二頭筋は主にC5〜C6支配です。
【ポイント】
腱反射の髄節は、上腕二頭筋がC5〜C6、腕橈骨筋がC5〜C6、上腕三頭筋がC7、膝蓋腱がL3〜L4、アキレス腱がS1と覚えます。
後根は感覚、前根は運動を担うため、後根障害では感覚障害と反射低下、前根障害では筋萎縮や線維束性収縮が出ます。