正答2
解説
正解は2です。
Tinel徴候は、末梢神経が圧迫されたり損傷されたりした部位を軽く叩くと、その神経の支配領域にしびれや電気が走るような感覚が生じる徴候です。
末梢神経の障害部位を見つけたり、神経の再生の進み具合を調べたりするのに用います。
【選択肢別解説】
1:× 視床症候群は、視床の脳血管障害による感覚障害や視床痛などを示す病態です。
中枢神経の障害であり、末梢神経を叩いて調べるTinel徴候とは関係しません。
2:○ 手根管症候群は、手関節の掌側にある手根管で正中神経が圧迫される病気です。
手根管部を叩くと母指から環指の橈側にしびれが放散し、Tinel徴候が陽性となります。
3:× Cushing症候群は、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰によって満月様顔貌や中心性肥満などを生じる病態です。
末梢神経の圧迫による病気ではありません。
4:× 内側縦束症候群は、脳幹の内側縦束が障害されて、側方を見るときに眼球が内転できなくなる眼球運動障害です。
Tinel徴候とは関係しません。
5:× Shy-Drager症候群は、自律神経障害が目立つ多系統萎縮症の一型です。
中枢神経の変性疾患であり、Tinel徴候とは関係しません。
【ポイント】
手根管症候群の検査には、Tinel徴候のほか、手関節を掌屈位に保ってしびれを誘発するPhalenテストがあります。
肘部管症候群では、肘の内側で尺骨神経を叩くとTinel徴候が陽性になります。