正答3
解説
正解は3です。
イレウス(腸閉塞)は、腸の内容物が先へ進まなくなった状態で、腸が物理的にふさがる機械的イレウスと、腸の動きが悪くなる機能的イレウスに分けられます。
機能的イレウスには、腸の蠕動が止まる麻痺性イレウスと、腸がけいれんする痙攣性イレウスがあります。
【選択肢別解説】
1:× 大腸癌は、腫瘍によって腸の内腔が物理的に狭くなりふさがります。
機能的ではなく、機械的イレウスの原因です。
2:× 腸重積は、腸の一部が隣の腸の中に入り込んで内腔をふさぐ状態です。
機械的イレウスの原因です。
3:○ 長期臥床では体を動かさないため腸の蠕動運動が低下し、腸の内容物が停滞して麻痺性イレウスを生じることがあります。
腸に物理的な閉塞がないため、機能的イレウスの原因です。
4:× 内ヘルニアは、腸が腹腔内のすき間などに入り込んではまり込む状態です。
腸が物理的にふさがるため、機械的イレウスの原因です。
5:× 腹腔内癒着は、手術などのあとに腸どうしや腸と腹壁がくっつき、腸が折れ曲がってふさがる状態です。
機械的イレウスの原因で、イレウス全体でも最も多い原因です。
【ポイント】
機能的イレウスの原因には、開腹手術後、腹膜炎、長期臥床、電解質異常(低カリウム血症)、薬剤などがあります。
早期離床は、術後の麻痺性イレウスの予防にも役立ちます。