正答1
解説
正解は1です。
腱板(回旋筋腱板)は、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の腱が上腕骨頭を包むようにしてできた軟部組織です。
断裂の部位や大きさを知るには、腱や筋などの軟部組織を描出できる検査が必要です。
【選択肢別解説】
1:○ MRIは軟部組織のコントラストに優れ、腱板の断裂の部位・大きさ・深さに加え、筋の萎縮や脂肪変性まで評価できます。
腱板断裂の範囲の把握に最も有用な検査です。
2:× 単純CTは骨の形の評価に優れますが、腱などの軟部組織はほとんど区別して写りません。
腱板断裂の範囲を把握するには不向きです。
3:× 血管造影は、造影剤を血管に注入して血管の狭窄や閉塞、出血などを調べる検査です。
腱の評価には用いません。
4:× 単純エックス線では腱板そのものは写りません。
上腕骨頭の上方移動など間接的な所見は得られますが、断裂の範囲はわかりません。
5:× 骨シンチグラフィーは、骨の代謝が活発な部位を描出し、骨転移や骨折、炎症の検出に用いる検査です。
腱板の評価には用いません。
【ポイント】
腱板断裂の画像診断ではMRIと超音波検査が中心で、超音波は動かしながら観察でき外来で手軽に行えます。
腱板断裂は棘上筋腱に最も多く、肩の挙上時の痛みや筋力低下を生じます。