正答3
解説
正解は3です。
境界性パーソナリティ障害では、見捨てられ不安、不安定な対人関係、衝動的な行動、感情の不安定さなどがみられます。
作業療法では、構造化された枠組みの中で、自分の力でやりとげる体験を積み、自己評価と感情の安定を図ります。
【選択肢別解説】
1:× 退行(年齢にそぐわない幼い振る舞い)を許容すると、依存が強まり、治療者への要求がエスカレートしやすくなります。
正しくは年齢相応の責任ある行動を求めます。
2:× 自傷などの逸脱行動を静観すると、枠組みがあいまいになり、行動化を強めるおそれがあります。
正しくはあらかじめ決めたルールに沿って、冷静に限界設定を行います。
3:○ 自力で達成できる作業を行うと、他者に頼らなくても自分でできたという体験が得られます。
自己評価が高まり、感情の安定につながるため適切です。
4:× 面談など言語的な関わりを中心にすると、感情的なやりとりが増え、治療者との関係が不安定になりやすくなります。
正しくは作業を介した関わりを中心にし、距離を保ちます。
5:× 患者の要求のままに取り決めを変えると、枠組みが崩れ、操作的な行動が強まります。
正しくは取り決め事項を一貫して守り、変更はチームで検討します。
【ポイント】
境界性パーソナリティ障害の作業療法では、枠組みの明確化、一貫した対応、チームでの情報共有が重要です。
作業は、短時間で完成し、結果が目に見えるものから選ぶと達成感が得やすくなります。