正答4
解説
正解は4です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない関わり)です。
アルコール依存症の作業療法は、断酒を続けるための生活の再建を目的とし、酒害教育や家族支援などと並行して行います。
否認は依存症に特徴的な心理であり、関係ができる前に正面から崩そうとするとかえって治療から離れてしまいます。
【選択肢別解説】
1:× 酒害教育と並行して作業療法を行うことで、飲酒の害を理解しながら、飲酒に代わる活動や生活リズムを身につけられます。
適切な関わりです。
2:× 退薬症候群(離脱症状)が長引くと、不眠や焦燥、集中力の低下が残り、作業への参加に影響します。
その有無を把握して活動の負担を調整することは適切です。
3:× アルコール依存症は家族を巻き込み、共依存などで家族も心身の不調を抱えやすくなります。
家族自身が健康を取り戻せるよう支援する視点は適切です。
4:○ 否認に初期から積極的に介入して飲酒問題を認めさせようとすると、本人は反発して治療関係が崩れやすくなります。
正しくは信頼関係を築きながら、本人が自分の問題に気づけるよう段階的に関わります。
5:× 回復初期には、気分の変動や過剰な言動がみられることがあります。
それに振り回されず、一定の枠組みで落ち着いて対応することは適切です。
【ポイント】
依存症の治療では、否認を責めずに動機を高める関わり(動機づけ面接)が基本です。
断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)など自助グループへのつなぎも、作業療法の役割の一つです。