正答5
解説
正解は5です。
脊髄損傷では、損傷部位によって神経因性膀胱の型が異なります。
仙髄の排尿中枢より上の損傷では核上型(反射性膀胱)、仙髄やその末梢神経の損傷では核・核下型(自律性膀胱)になります。
【選択肢別解説】
1:× 受傷直後は脊髄ショックにより膀胱の排尿筋が弛緩し、尿閉の状態になります。
尿失禁状態ではなく、導尿などで尿を出す管理が必要です。
2:× 核上型の神経因性膀胱では、排尿筋の収縮と同時に尿道括約筋も収縮する排尿筋括約筋協調不全が起こりやすくなります。
生じないという記述は誤りです。
3:× 残尿が多いと尿路感染や腎機能障害の原因になります。
一般に残尿が100 mL を超える場合は導尿が必要とされ、150 mL では導尿は不要とはいえません。
4:× 核・核下型の神経因性膀胱では、清潔間欠導尿が第一の選択です。
尿道カテーテルの長期留置は尿路感染や結石の原因になるため、できるだけ避けます。
5:○ 核上型の神経因性膀胱では、仙髄の排尿反射が残っています。
下腹部のトリガーポイントを叩打して反射を誘発し、排尿を促す方法を試みます。
【ポイント】
受傷直後は「尿閉」、核上型は「反射性排尿と協調不全」、核・核下型は「間欠導尿」と整理しましょう。
残尿が多いまま放置すると、膀胱尿管逆流から腎機能障害につながります。