正答3
解説
正解は3です。
MRI の拡散強調像は、水分子の動き(拡散)が制限された部位を高信号として描き出す撮像法です。
脳梗塞では、発症直後から細胞性浮腫で水分子の拡散が制限されるため、早期から高信号として描出されます。
【選択肢別解説】
1:× 頭蓋底骨折の診断には、骨を詳しく描き出せる CT(特に骨条件の薄いスライス)が適しています。
MRI 拡散強調像は骨折の診断に向きません。
2:× 脳室内出血の診断には、新しい出血を高吸収域として描出できる CT が第一の選択です。
3:○ 脳梗塞の急性期には、CT ではまだ変化が現れない発症数時間以内でも、拡散強調像で高信号が描出されます。
早期診断に最も有用です。
4:× 脳出血の急性期の診断には、出血が高吸収域として明瞭に描出される CT が最も有用で、短時間で撮影できます。
5:× くも膜下出血の急性期の診断には、脳底槽などの高吸収域を描出する CT が第一の選択です。
【ポイント】
「出血は CT、超急性期の脳梗塞は MRI 拡散強調像」と覚えましょう。
拡散強調像の高信号は、発症後おおむね数十分から数時間で現れます。