正答2
解説
正解は2です。
神経疾患の病理は、障害される部位(中枢か末梢か、灰白質か白質か)と、変化の種類(変性・脱髄・虚血)で整理します。
【選択肢別解説】
1:× Parkinson病の主な病理は、中脳黒質のドパミン神経細胞の変性・脱落です。
残存する神経細胞にLewy小体が出現し、大脳白質の変性が主体ではありません。
2:○ 多発性硬化症は、自己免疫の機序で中枢神経の髄鞘が壊される脱髄疾患です。
脳や脊髄の白質に脱髄斑が時間的・空間的に多発します。
3:× Lewy小体型認知症の病理は、大脳皮質の神経細胞に多数のLewy小体が出現することです。
大脳白質の虚血を主体とするのは血管性認知症です。
4:× 筋萎縮性側索硬化症では、上位運動ニューロン(皮質脊髄路を含む側索)と下位運動ニューロン(脊髄前角細胞)が変性します。
感覚を伝える脊髄後索は通常保たれます。
5:× Guillain-Barré症候群は、末梢神経の髄鞘や軸索が自己免疫の機序で障害される疾患です。
脊髄前角の変性ではありません。
【ポイント】
脱髄は、中枢神経なら多発性硬化症、末梢神経ならGuillain-Barré症候群が代表です。
筋萎縮性側索硬化症では、感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡が起こりにくい(陰性徴候)ことも覚えましょう。