正答2
解説
正解は2です。
境界性パーソナリティ障害の患者は、対人関係が不安定で、見捨てられることへの強い不安から自傷行為に及ぶことがあります。
自傷行為がほのめかされたときは、まず自殺の危険性を評価することが最も重要です。
【選択肢別解説】
1:× 自殺の危険性を評価しないまま緊急入院を勧めるのは、順序が適切ではありません。
まず希死念慮の有無を確認し、危険性に応じて主治医などと連携して対応を決めます。
2:○ 死にたい気持ちの有無を率直に確認することで、自殺の危険性を評価できます。
希死念慮について尋ねることが自殺を誘発するわけではなく、適切な対応につなげる第一歩です。
3:× 作業療法の時間を延長すると、治療の枠組みが崩れます。
自傷をほのめかすことで関わりが増えるという学習を強め、行動を繰り返すおそれがあります。
4:× 過去の自傷行為の回数を詳しく聞いても、今の危険性の評価にはつながりにくいです。
いま死にたい気持ちがあるかの確認が優先されます。
5:× 自傷したら作業療法を続けられないと伝えると、見捨てられ不安を強く刺激します。
脅しのような対応は、かえって自傷行為を誘発するおそれがあります。
【ポイント】
境界性パーソナリティ障害への対応は「治療の枠組みを一貫して守る」ことと「自殺の危険を評価する」ことが基本です。
特別扱いや脅しは、症状を悪化させる原因になります。