正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
記録は記録速度25mm/s、感度10mm/mVの肢誘導(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・aVR・aVL・aVF)です。
大部分は幅の狭いQRS波がほぼ一定の間隔で並ぶ洞調律ですが、途中に予定より早く出る心拍が2種類みられます。
【図の読み取り】
記録の中ほどで、先行する心拍との間隔が短く、幅の狭いQRS波を持つ心拍が早期に出現しています。
QRS波の形が他の心拍とほぼ同じなので、心室より上(心房など)から興奮が始まった上室性期外収縮と判断できます。
その少し後には、P波を伴わない幅広く形の異なるQRS波と、それに続く逆向きの大きなT波が出現しています。
これは心室から興奮が始まった心室性期外収縮の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 基本調律のR波の間隔は大きく開いており、心拍数は100回/分未満です。
頻脈(100回/分以上)の所見はありません。
2:× 心房粗動では、基線にのこぎりの歯のような規則的な粗動波(F波)が連続してみられます。
本記録の基線にF波はなく、通常のP波が確認できます。
3:× PR間隔延長(第1度房室ブロック)は、PR間隔が0.20秒(5mm)を超える状態です。
本記録の基本調律のPR間隔は延長しておらず、正常範囲です。
4:○ 幅の狭い正常に近い形のQRS波が予定より早く出現しています。
この形態は心室内の伝導が正常であることを示し、上室性期外収縮に合致します。
5:○ 先行するP波がなく、幅広く変形したQRS波と逆向きのT波を持つ早期の心拍がみられます。
これは心室性期外収縮の典型的な所見です。
【ポイント】
期外収縮は、QRS波の幅で区別します。
幅が狭く形が正常に近ければ上室性、幅広く変形して先行P波を欠けば心室性です。