正答3
解説
正解は3です。
末梢神経を体表から触れることのできる部位を問う問題です。
神経が骨の近くの浅い位置を通る部分は触知しやすく、圧迫による麻痺も起こりやすい部位です。
【選択肢別解説】
1:× 腕神経叢は、胸鎖乳突筋の後方で前斜角筋と中斜角筋の間を通り、鎖骨上窩で触れます。
胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間ではありません。
2:× 上腕近位部で正中神経は、上腕二頭筋の内側の溝(内側二頭筋溝)を上腕動脈とともに走ります。
烏口腕筋の外側ではありません。
3:○ 尺骨神経は、肘頭と上腕骨内側上顆の間の尺骨神経溝を通ります。
この部分は皮膚のすぐ下にあり、ぶつけるとしびれる「ファニーボーン」として知られます。
4:× 脛骨神経は、内果とアキレス腱の間(足根管)を通ります。
外果とアキレス腱の間を通るのは腓腹神経です。
5:× 総腓骨神経は、膝窩の外側で大腿二頭筋腱の内側に沿って下り、腓骨頭の後下方で触れます。
半腱様筋腱は膝窩の内側にあり、総腓骨神経とは反対側です。
【ポイント】
尺骨神経は肘部管、総腓骨神経は腓骨頭、脛骨神経は足根管と、触知部位と絞扼部位をセットで覚えましょう。
これらの部位は、術後の体位や装具による圧迫麻痺にも注意が必要です。