正答3
解説
正解は3です。
統合失調症でみられる認知機能障害の種類を、症状から特定する問題です。
「相手の立場になって考えることができない」「会話がずれて一方的になる」という点に注目します。
これは他者の意図や気持ちを推し量る能力の障害を示しています。
【選択肢別解説】
1:× 遂行機能は、目標を立てて計画し、順序よく実行して修正する能力です。
他者の視点に立つことの障害とは異なります。
2:× 行動制御は、衝動を抑えて行動を調整する能力です。
本症例の中心は行動の抑制ではなく、相手の気持ちの理解の障害です。
3:○ 社会的認知は、他者の感情・意図・考えを理解し、対人場面で適切に判断する能力です。
相手の立場を考えられず一方的に話すのは、心の理論などを含む社会的認知の障害と考えられます。
4:× 注意の選択性は、多くの刺激の中から必要なものを選んで注意を向ける能力です。
本症例の症状を直接説明するものではありません。
5:× プライミングは、先に受けた刺激が後の反応に無意識に影響する現象で、潜在記憶に関わる概念です。
対人関係の障害を表す用語ではありません。
【ポイント】
統合失調症の社会的認知には、感情の知覚、心の理論、帰属のスタイル、社会的知覚などが含まれます。
社会的認知の障害は社会生活の困難と強く関係しており、SCITなどの訓練の対象になります。