正答2
解説
正解は2です。
心電図の各波形は、心臓の電気的興奮が伝わる過程を表しています。
興奮は洞結節から心房、房室結節、His束、脚、Purkinje線維、心室筋の順に伝わります。
【選択肢別解説】
1:× P波はHis束ではなく、心房の興奮(脱分極)を表します。
His束の興奮は電位が小さく、通常の心電図には波として現れません。
2:○ PR間隔は房室伝導時間を表します。
P波の始まりからQRS波の始まりまでで、心房の興奮が房室結節を通って心室に届くまでの時間です。
正常はおよそ0.12〜0.20秒です。
3:× QRS波はPurkinje線維ではなく、心室筋全体の興奮を表します。
Purkinje線維の興奮そのものは小さく、波として記録されません。
4:× ST間隔(ST部分)は心室内興奮到達時間ではありません。
ST部分は心室全体が興奮し終わって、再分極が始まるまでの時期を表します。
5:× T波は心室の脱分極ではなく、再分極を表します。
心室の脱分極を表すのはQRS波です。
【ポイント】
P波は心房の脱分極、QRS波は心室の脱分極、T波は心室の再分極です。
PR間隔の延長は第1度房室ブロック、ST部分の上昇や低下は心筋虚血の指標になります。