正答1
解説
正解は1です。
嚥下造影検査(VF)の側面像で、嚥下反射が終わった後に造影剤がどこに残っているかを読む問題です。
画像では喉頭より下方の気管内に造影剤が線状に入り込んでいます。
咳反射がないので、むせのない不顕性誤嚥の状態です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤嚥を認めます。
造影剤が声門を越えて、頸椎の前方を下行する気管の中に入っています。
声門より下への流入が誤嚥の定義であり、咳反射がないため不顕性誤嚥です。
2:× 声門閉鎖は認めません。
声門閉鎖は嚥下反射の最中に気道を守る動きです。
嚥下が終わった後の画像であり、しかも造影剤が声門下へ入っているため、閉鎖していたとはいえません。
3:× 頸椎前彎は嚥下の所見として問われるものではありません。
頸椎の弯曲は姿勢の情報であり、誤嚥や残留といった嚥下機能の異常を示す所見ではありません。
4:× 口腔内残留は認めません。
口腔内で黒く写っているのは歯の金属冠であり、造影剤のたまりではありません。
5:× 食道入口部開大は認めません。
食道入口部は嚥下反射の間だけ開き、反射が終わると閉じます。
画像でも食道内に造影剤の柱はみられません。
【ポイント】
喉頭侵入は声門より上、誤嚥は声門より下への流入です。
むせがない不顕性誤嚥はベッドサイドでは見逃されやすく、VFや嚥下内視鏡検査で確認します。