正答2
解説
正解は2です。
多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で、疲労(MS fatigue)、体温上昇による症状悪化、視力障害、有痛性強直性けいれんなど多彩な症状が出ます。
作業療法では、疲労を避けて体温を上げすぎないことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× Borg指数15は「きつい」にあたる高い運動強度です。
疲労を起こしやすい多発性硬化症では、Borg指数11〜13程度の軽度から中等度の強度にとどめます。
2:○ Uhthoff徴候は、体温が上がると神経伝導が悪化して症状が一時的に悪くなる現象です。
室温を25℃以下に保ち、涼しい環境で運動を行うのは適切な対応です。
3:× 漸増抵抗運動は高い負荷を段階的に増やす方法で、強い疲労を招きます。
負荷は軽めにし、休息を挟みながら行います。
4:× Frenkel体操は、目で動きを確認しながら運動を繰り返し、視覚で協調性を補う訓練です。
視力障害がある場合は視覚で代償できないため適しません。
5:× 有痛性強直性けいれんは、運動や刺激で誘発される発作性の症状で、カルバマゼピンなどの薬物療法が中心です。
他動的関節可動域運動は治療にならず、刺激で発作を誘発するおそれもあります。
【ポイント】
多発性硬化症のリハビリテーションでは「疲労の管理」「体温上昇の回避」「過負荷の回避」が三原則です。
Frenkel体操は視覚による代償を使うため、主に脊髄後索障害による感覚性失調に用います。