55 歳の男性。
うつ病。
職場で苦手なパソコン操作を行う業務を担当するようになり、不眠、意欲低下および抑うつ気分がみられるようになった。
希死念慮も認められたため入院となった。
入院後1か月経過し、作業療法が開始された。
初回評価で優先度が高いのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
本例は希死念慮を伴ううつ病で入院し、1か月後に作業療法が開始されました。
初回評価では、まず精神症状の程度と安全面の評価を優先します。
【選択肢別解説】
1:× 体力は作業の負荷量を決めるために必要ですが、精神症状の把握より優先度は低いです。
2:× 家族関係は退院後の生活を支える重要な情報ですが、回復段階に応じて評価します。
3:○ うつ病では、思考の制止や悲観的な考え、自責感、希死念慮などの思考の障害が中心症状です。
希死念慮が残っていないかを含めて思考面を評価することは、安全確保の点で最も優先されます。
4:× 作業能力は、症状が落ち着いて作業に取り組めるようになってから評価する項目です。
5:× 職場環境は復職を見据えた段階で評価する項目です。
苦手な業務が発症の契機ではありますが、初回評価の最優先事項ではありません。
【ポイント】
うつ病の作業療法は、急性期の休息、回復期の活動拡大、復職準備期の職業評価という段階で進めます。
導入期は、症状と自殺の危険の評価を最優先し、負担の少ない作業から始めます。