49歳の女性。
多発性筋炎で入院中である。
ステロイドによる寛解を認め、ベッドサイドでのリハビリテーションが開始された。
この患者の運動負荷を調節する際に指標となる血液検査はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
多発性筋炎は、骨格筋に炎症が起こり、近位筋の筋力低下をきたす膠原病です。
運動負荷が過剰になると筋の損傷が進み、炎症の再燃につながるおそれがあります。
そのため、筋の損傷の程度を反映する血液検査を指標として負荷を調節します。
【選択肢別解説】
1:× 総ビリルビンは赤血球の分解産物で、肝機能や溶血の指標です。
筋の損傷は反映しません。
2:× クレアチニンは主に腎機能(糸球体濾過量)の指標です。
筋の炎症の活動性の指標ではありません。
3:× 血中尿素窒素(BUN)は腎機能や蛋白の異化、脱水などの指標です。
筋の損傷の指標ではありません。
4:○ クレアチンキナーゼ(CK)は筋細胞に多く含まれる酵素で、筋が損傷すると血中に漏れ出して上昇します。
運動後にCKが上昇していれば負荷が過剰と判断し、負荷を減らします。
5:× アルカリフォスファターゼ(ALP)は胆道系の疾患や骨の代謝で上昇する酵素です。
筋の損傷の指標ではありません。
【ポイント】
筋疾患の運動療法ではCKを指標として負荷を調整します。
CKのほか、アルドラーゼやミオグロビンも筋の損傷で上昇する指標です。