正答3
解説
正解は3です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の閉塞により息を吐き出しにくくなる疾患です。
急性増悪時には気道の閉塞と換気の不均衡が強まり、酸素を取り込めないだけでなく、二酸化炭素も十分に吐き出せなくなります。
その結果、動脈血の酸素分圧が低下し、二酸化炭素分圧が上昇するⅡ型呼吸不全を呈します。
【選択肢別解説】
1:× 酸素分圧の低下と二酸化炭素分圧の低下は、低酸素に過換気を伴う状態でみられる組合せです。
肺炎の初期や肺塞栓症などでみられ、COPDの急性増悪の典型ではありません。
2:× 酸素分圧が低下して二酸化炭素分圧が正常なのはⅠ型呼吸不全です。
換気量が保たれている状態で、COPDの急性増悪では二酸化炭素がたまります。
3:○ 換気量が不足して、酸素分圧が低下し二酸化炭素分圧が上昇するⅡ型呼吸不全の組合せです。
COPDの急性増悪で典型的な所見です。
4:× 酸素分圧が正常で二酸化炭素分圧が低下するのは、過換気症候群などでみられる組合せです。
5:× 室内の空気を吸っている状態で換気が不足すれば、酸素分圧も同時に低下します。
酸素分圧が正常のまま二酸化炭素分圧だけが上昇するのは、COPDの急性増悪の所見ではありません。
【ポイント】
Ⅰ型呼吸不全は動脈血酸素分圧60Torr以下で二酸化炭素分圧45Torr以下、Ⅱ型呼吸不全は二酸化炭素分圧が45Torrを超えるものです。
COPDで高濃度の酸素を投与すると、二酸化炭素がさらにたまってCO2ナルコーシスを起こす危険があります。