正答2
解説
正解は2です。
転換性障害は、心理的な葛藤やストレスが、歩けない・声が出ないなどの神経症状として表れる障害です。
症状は本人が意図して作っているものではなく、器質的な原因も見つかりません。
しかし歩かない期間が長引くと、筋力低下や関節拘縮などの二次的な廃用性の障害が実際に生じます。
作業療法では、まずこの廃用性機能障害を予防することを優先します。
【選択肢別解説】
1:× 住宅環境の整備を進めると、歩けない状態を前提とした生活が固定化し、症状を長引かせるおそれがあります。
優先すべきことではありません。
2:○ 症状の有無にかかわらず、筋力や関節可動域を保つことは回復後の生活に直結します。
身体面からの負担の少ない関わりは患者も受け入れやすく、優先すべき支援です。
3:× 無意識の葛藤への洞察を促すことは、専門的な精神療法の領域です。
作業療法士が性急に行うと、不安や抵抗を強めるおそれがあります。
4:× 難易度の高い作業を勧めると、失敗体験やストレスで症状が悪化するおそれがあります。
負担の少ない作業から始めるべきです。
5:× 器質的な原因がないことを突きつけて直面させると、患者は仮病と思われたと感じて治療関係が壊れます。
症状がかえって固定化することもあり、不適切です。
【ポイント】
転換性障害の作業療法は、症状を否定も強化もせずに受け止めることが基本です。
二次障害を防ぎながら、作業を通じて自信と生活機能を取り戻せるよう支えます。