正答4
解説
正解は4です。
抗酒薬(ジスルフィラム・シアナミド)は、アルコールの分解途中でできるアセトアルデヒドを分解する酵素(アルデヒド脱水素酵素)の働きを抑える薬です。
服用中に飲酒するとアセトアルデヒドがたまり、顔面紅潮・動悸・頭痛・吐き気などの不快な反応が起こります。
この反応によって飲酒への嫌悪を生じさせ、断酒の継続を助けます。
【選択肢別解説】
1:× 抗酒薬には睡眠を改善する作用はありません。
断酒後の不眠には、睡眠習慣の指導や、必要に応じて睡眠薬が用いられます。
2:× 抗酒薬には不安を和らげる作用はありません。
不安には精神療法や抗不安薬などで対応します。
3:× アルコール離脱症状(手のふるえ・発汗・不眠・せん妄など)の緩和には、ベンゾジアゼピン系の薬が用いられます。
抗酒薬は離脱症状を和らげません。
4:○ 抗酒薬を服用していると、少量の飲酒でも強い不快な反応が起こります。
そのため飲酒への嫌悪が生じ、飲酒を思いとどまらせる効果が期待できます。
5:× 幻覚妄想状態の改善には抗精神病薬が用いられます。
抗酒薬に幻覚や妄想を改善する作用はありません。
【ポイント】
抗酒薬は「飲めば具合が悪くなる」ことで断酒を支える薬で、本人が断酒の意思をもって服用することが前提です。
飲酒欲求そのものを弱める断酒補助薬(アカンプロサート)とは、作用の仕組みが異なります。