正答4
解説
正解は4です。
廃用症候群は、長期の安静や不動、活動量の低下によって生じる心身の機能低下の総称です。
筋萎縮・関節拘縮・骨粗鬆症・起立性低血圧・心肺機能の低下・褥瘡・沈下性肺炎・深部静脈血栓症・抑うつなどが含まれます。
【選択肢別解説】
1:× 脳梗塞は、動脈硬化や心房細動による血栓などで脳の動脈が詰まって起こる疾患です。
廃用症候群の原因にはなっても、廃用症候群によって生じる疾患ではありません。
2:× 糖尿病は、インスリンの作用不足による慢性的な高血糖を特徴とする代謝疾患です。
不動で耐糖能が低下することはありますが、糖尿病は遺伝素因と生活習慣が主な原因です。
3:× 心筋梗塞は、冠動脈の動脈硬化を基盤に、血栓で冠動脈が詰まって起こります。
廃用症候群によって生じる疾患ではありません。
4:○ 長期の臥床では、痰などの分泌物が重力で肺の背側にたまり、咳の力も弱くなります。
その結果起こる沈下性肺炎は、廃用症候群の代表的な合併症です。
5:× 閉塞性動脈硬化症は、下肢の動脈が動脈硬化で狭くなったり詰まったりする疾患です。
喫煙や糖尿病などの危険因子が原因で、廃用症候群の結果ではありません。
【ポイント】
廃用症候群は、筋骨格系・循環器・呼吸器・皮膚・精神の各系統に生じます。
予防の基本は、早期離床と体位変換です。