35 歳の女性。
統合失調症。
デイケアの就労準備プログラムに参加している。
普段は生真面目で穏やかな性格であったが、3週前から些細なことでいら立ち怒り出すようになった。
悪化の原因を理解することを目的とした面接において、担当の作業療法士が優先して確認すべき項目はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
統合失調症の患者が普段と違って些細なことでいら立つようになった場合、まず考えるべきは病状の再燃です。
再燃の最も多い原因は、抗精神病薬の飲み忘れや自己判断による中断です。
悪化の原因を探る面接では、治療に直結する服薬状況を最優先で確認します。
【選択肢別解説】
1:× 食欲の変化は、体調や気分を知る手がかりにはなります。
しかし、いら立ちが出てきた原因として最初に確認すべき項目ではありません。
2:○ 服薬の中断(怠薬)は統合失調症の再燃の最大の要因です。
服薬状況がわかれば、主治医と連携した早めの対応につなげられるため、最優先で確認します。
3:× 家族の問題もストレス要因として再燃に関わることがあります。
ただし、治療の基盤である服薬状況を確かめたうえで聞く項目です。
4:× 就労への不安は、就労準備プログラムに参加している本例にとってストレス源になりえます。
ただし、服薬状況の確認より優先度は低い項目です。
5:× デイケアでの人間関係も悪化の誘因になりえます。
服薬状況を確認したあとに、環境要因の一つとして確かめます。
【ポイント】
統合失調症の再燃の前ぶれ(不眠・いら立ち・猜疑心の高まりなど)に気づいたら、服薬状況を中心に、睡眠やストレス要因も確認します。
そのうえで、早めに主治医へ情報をつなぎます。