正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
認知症の症状を示す疾患の中には、原因を取り除けば認知機能が改善する「治療可能な認知症」があります。
そのうち、脳外科的手術で改善が期待できるものを選びます。
【選択肢別解説】
1:× Lewy小体型認知症は、脳にLewy小体が蓄積する神経変性疾患です。
手術で改善する疾患ではなく、薬物療法とケアが中心です。
2:× 進行性核上性麻痺は、垂直方向の眼球運動障害や易転倒性を特徴とする神経変性疾患です。
手術で改善する疾患ではありません。
3:○ 慢性硬膜下血腫は、軽い頭部外傷の数週間後に硬膜の下に血液がたまる疾患です。
穿頭して血腫を除去する手術(穿頭血腫洗浄術)で、認知機能や歩行障害の改善が期待できます。
4:× Wernicke脳症は、ビタミンB1(チアミン)の欠乏で起こります。
治療はビタミンB1の投与であり、手術ではありません。
5:○ 正常圧水頭症は、髄液がたまって脳室が拡大し、認知障害・歩行障害・尿失禁を起こす疾患です。
髄液を腹腔などへ流すシャント手術で、症状の改善が期待できます。
【ポイント】
手術で改善する可能性のある認知症は、慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・脳腫瘍などです。
薬で改善するものには、甲状腺機能低下症やビタミンB1・B12欠乏症があります。