正答5
解説
正解は5です。
図は、肩から背部にかけたハーネスとケーブルで操作する上腕用の能動義手です。
上腕短断端では肩の運動で義手を操作する力も範囲も限られるため、義手は主に補助手として使います。
【選択肢別解説】
1:× ドアノブを回すには、しっかり握りながら前腕を回内・回外する必要があります。
能動義手の手継手は能動的に回旋できないため、この動作は困難です。
2:× 綿棒で耳かきをするには、手先具を顔の近くへ正確に運び、細かく操作する必要があります。
上腕義手ではこのような巧緻動作は困難で、危険でもあります。
3:× 30kgの米袋は重すぎます。
短断端では義手の懸垂と断端で重量を支えきれず、持ち上げることはできません。
4:× 腰ひもを後ろで結ぶには、手先具を背中側へ回して開閉する必要があります。
能動義手は肩甲帯の運動でケーブルを引いて操作するため、背中側では操作が難しく、目で確認もできません。
5:○ 包丁を健側の右手で持ち、義手で野菜を上から押さえる動作は可能です。
細かい操作を必要としない固定・押さえの役割は、上腕義手の実用的な使い方です。
【ポイント】
片側切断者の義手は「補助手」として、物を押さえる・固定する役割で使われることが多いです。
切断高位が高いほど操作が難しくなるため、目標とする動作は断端長に合わせて設定します。