正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
赤血球の形態異常は、背景の疾患を推定する重要な手がかりになります。
標的赤血球はヘモグロビンの合成障害で、涙滴赤血球は骨髄の線維化で特徴的にみられます。
【選択肢別解説】
1:○ 標的赤血球は中央と辺縁が濃く染まり、弓の的のようにみえる赤血球です。
サラセミアの代表的な所見で、閉塞性黄疸や鉄欠乏性貧血でもみられます。
2:× 有核赤血球は骨髄線維症、骨髄癌腫症、高度な溶血、新生児などで末梢血に出現します。
異常ヘモグロビン症に特徴的な所見ではありません。
3:○ 涙滴赤血球は一端がとがった涙の形の赤血球です。
線維化した骨髄から無理に押し出されて変形するため、骨髄線維症の特徴的な所見です。
4:× 好塩基性斑点は鉛中毒やサラセミアで特徴的にみられます。
骨髄癌腫症では有核赤血球や幼若顆粒球が出る白赤芽球症が特徴です。
5:× Howell-Jolly小体は脾臓摘出後や無脾症でみられる核の遺残物です。
May-Hegglin異常は巨大血小板と好中球の封入体を特徴とする遺伝性疾患です。
【ポイント】
骨髄線維症では涙滴赤血球と白赤芽球症(有核赤血球と幼若顆粒球の出現)がみられます。
Howell-Jolly小体は、脾臓が古い赤血球の封入体を除去できなくなったときに目立ちます。