正答1
解説
正解は1です。
図は心窩部縦走査の像で、画面左が頭側、右が足側、上が腹側です。
左側に均一な実質エコーをもつ肝左葉が広がっています。
矢印は肝左葉の足側で腹壁直下にある、層状の壁をもつ扁平な管腔構造を指しています。
この位置で壁の層構造がみえる管腔臓器は胃(前庭部から体部)です。
【選択肢別解説】
1:○ 胃は心窩部縦走査で肝左葉の足側から背側に描出されます。
高エコーと低エコーが交互に並ぶ壁の層構造が特徴で、矢印の像と一致します。
2:× 肝臓は画面左側に広がる均一な実質臓器です。
矢印は肝臓の外側にある管腔構造を指しており、肝臓ではありません。
3:× 膵臓は胃の背側で、脾静脈に沿って横たわる実質臓器です。
矢印の位置は腹壁直下で浅すぎ、膵臓ではありません。
4:× 胆嚢は肝臓の右下面にあり、心窩部縦走査では通常描出されません。
胆汁を含むため無エコーの袋状にみえるはずです。
5:× 横行結腸も腹側を走りますが、ガスによる強い高エコーと音響陰影を伴うことが多いです。
壁の層構造が明瞭な図の像は胃と考えます。
【ポイント】
消化管壁は超音波で5層構造として描出されます。
心窩部縦走査では、腹側から肝左葉、胃、膵臓、脾静脈、上腸間膜動脈、大動脈の順に並ぶ位置関係を覚えましょう。