正答3
解説
正解は3です。
成人T細胞白血病/リンパ腫〈ATLL〉は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型〈HTLV-1〉の感染が原因で発症します。
HTLV-1は母乳などを介して感染し、長い潜伏期間を経て一部の感染者がATLLを発症します。
【選択肢別解説】
1:× 急性骨髄性白血病は造血幹細胞の遺伝子変異で起こります。
放射線や抗がん薬は危険因子ですが、ウイルス感染は原因ではありません。
2:× 骨髄異形成症候群は造血幹細胞の遺伝子異常による疾患です。
高齢者に多く、ウイルス感染が原因ではありません。
3:○ ATLLはHTLV-1が感染したCD4陽性T細胞が腫瘍化する疾患です。
花弁状の核をもつ異常リンパ球(flower cell)が特徴です。
4:× 多発性骨髄腫は形質細胞の腫瘍です。
単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)を産生しますが、ウイルス感染が原因ではありません。
5:× 慢性リンパ性白血病は成熟B細胞の腫瘍です。
日本では少なく、ウイルス感染が原因ではありません。
【ポイント】
ウイルスが関わる血液腫瘍として、HTLV-1とATLL、エプスタイン・バールウイルス〈EBV〉とバーキットリンパ腫を対で覚えましょう。
HTLV-1は九州・沖縄地方に感染者が多いことも知られています。