正答5
解説
正解は5です。
染色体検査では、染色体が最も凝縮して観察しやすい分裂中期の細胞を多く集める必要があります。
コルセミドはコルヒチンの誘導体で、微小管の重合を阻害して紡錘糸の形成を妨げます。
そのため細胞分裂が中期で止まり、分裂中期像が増えます。
【選択肢別解説】
1:× 赤血球の溶解には低張液を用います。
コルセミドに赤血球を溶かす作用はありません。
2:× 細菌の増殖抑制には培地に加える抗菌薬を用います。
コルセミドは細菌の増殖には作用しません。
3:× 有核細胞の固定にはメタノールと酢酸を3対1で混ぜたカルノア液を用います。
コルセミドは固定剤ではありません。
4:× 有核細胞の膨化には0.075 mol/L塩化カリウムなどの低張液を用います。
膨化により染色体が広がりやすくなります。
5:○ コルセミドは紡錘糸の形成を阻害します。
染色体が両極へ移動できなくなり、細胞が分裂中期で停止します。
【ポイント】
標本作製の順序は、培養、コルセミド処理、低張処理、固定、展開、染色です。
コルセミドの処理時間が長すぎると、染色体が短くなりすぎて分染バンドが読みにくくなります。