正答2
解説
正解は2です。
図は、大腸菌に対してセフェム系薬単独のディスクと、クラブラン酸を加えたディスクを並べた試験です。
セフタジジム単独(1)の阻止円は小さく、セフォタキシム単独(3)では阻止円がほとんどみられません。
一方、クラブラン酸を加えたセフタジジム(2)とセフォタキシム(4)では、阻止円が大きく広がっています。
クラブラン酸の追加で阻止円が拡大するのは、クラブラン酸で阻害される酵素が耐性の原因であることを示します。
【選択肢別解説】
1:× オキサシリナーゼ(OXA型)はクラス Dのβ-ラクタマーゼです。
クラブラン酸で阻害されにくいものが多く、この試験の検出目的ではありません。
2:○ 基質拡張型β-ラクタマーゼ〈ESBL〉は、第3世代セファロスポリンを分解する酵素です。
クラブラン酸で阻害されるため、阻止円の拡大で確認でき、本図の所見と一致します。
3:× セファロスポリナーゼ(AmpC型)はクラブラン酸で阻害されません。
クラブラン酸を加えても阻止円は拡大しないため、本図と一致しません。
4:× ペニシリナーゼは主にペニシリン系を分解する酵素です。
第3世代セファロスポリンへの耐性の原因にはならず、本試験の検出目的ではありません。
5:× メタロ-β-ラクタマーゼは、メルカプト酢酸ナトリウムやEDTAなどのキレート剤で阻害される酵素です。
クラブラン酸では阻害されないため、本図の所見と一致しません。
【ポイント】
ESBLの確認は「クラブラン酸で阻止円が拡大する」、AmpCは「ボロン酸で阻害される」、メタロ-β-ラクタマーゼは「キレート剤で阻害される」と対比して覚えます。