正答3
解説
正解は3です。
アニオンギャップ〈AG〉は「Na+−(Cl-+HCO3-)」で求める、測定されない陰イオンの量の目安です。
代謝性アシドーシスの原因を、AGが増える型と増えない型に分けるのに使います。
【選択肢別解説】
1:× 嘔吐では胃酸を失って代謝性アルカローシスになります。
AGが上昇する病態ではありません。
2:× 下痢では腸液中のHCO3-を失い、代わりにCl-が増える高クロール性代謝性アシドーシスになります。
AGは正常です。
3:○ 乳酸アシドーシスでは、測定されない陰イオンである乳酸が増え、HCO3-が消費されます。
そのためAGが上昇します。
4:× 尿細管性アシドーシスでは、HCO3-の再吸収や酸の排泄が障害されます。
高クロール性代謝性アシドーシスとなり、AGは正常です。
5:× 副甲状腺機能亢進症では、PTHが近位尿細管のHCO3-再吸収を抑えるため高クロール性アシドーシスになることがあります。
AGは上昇しません。
【ポイント】
AGが上昇するアシドーシスは、乳酸アシドーシス、ケトアシドーシス、腎不全、メタノールなどの中毒です。
AG正常のアシドーシスは、下痢と尿細管性アシドーシスが代表です。