正答5
解説
正解は5です。
図は右肋骨弓下走査の肝臓の超音波像です。
画像を深さ方向に見ると、腹壁直下の浅い部分と横隔膜付近は明るく、その間の中間層が帯状に暗くなっています。
肝実質は本来ほぼ均一な輝度なので、これは深さごとの感度設定が不適切なことを示します。
深さ方向の輝度むらを補正するのはSTCです。
【選択肢別解説】
1:× ゲインを上げると画像全体が一様に明るくなります。
深さによる明るさの差は残るため、本図の補正にはなりません。
2:× ゼロシフトはドプラ法で基線の位置を移動させ、折り返し現象を見やすくする操作です。
Bモード画像の輝度調整ではありません。
3:× スラント走査は血管に対してビームを斜めに当てる操作で、主にドプラ計測の角度を得るために用います。
輝度むらの補正にはなりません。
4:× ダイナミックレンジを広くすると、画像のコントラストが弱く柔らかくなります。
深さ方向の輝度むらは補正できません。
5:○ STC〈sensitivity time control〉は深さごとに受信感度を調整する機能です。
暗くなっている中間層の感度を上げることで、肝実質を均一な輝度に整えられます。
【ポイント】
ゲインは画面全体、STCは深さごとの明るさ、ダイナミックレンジはコントラストを調整します。
この3つの役割の違いが頻出です。