正答3
解説
正解は3です。
肝硬変では、肝細胞が減って肝臓の合成能と解毒能が低下します。
そのため、肝臓で作られる物質は低下し、肝臓で処理される物質は上昇します。
【選択肢別解説】
1:× アンモニアは肝臓の尿素回路で処理されます。
肝硬変では処理能の低下と門脈大循環短絡により、低値ではなく上昇します。
2:× ビリルビンは肝臓で抱合されて胆汁へ排泄されます。
肝硬変では処理能が落ちるため、低値ではなく上昇します。
3:○ コリンエステラーゼ〈ChE〉は肝臓で合成される酵素です。
肝硬変では合成能が低下するため低値を示します。
4:× γ-グロブリンは肝硬変で上昇します。
門脈大循環短絡で腸管由来の抗原が全身に回り、抗体産生が刺激されるためです。
5:× γ-グルタミルトランスフェラーゼ〈γ-GT〉は肝胆道系の障害で上昇します。
肝硬変で低値になる項目ではありません。
【ポイント】
肝合成能の指標はアルブミン、ChE、総コレステロール、プロトロンビン時間です。
肝硬変では「合成されるものは下がり、処理されるものは上がる」と整理します。