正答4
解説
正解は4です。
脱灰は、骨や石灰化した組織からカルシウムを除いて薄切できるようにする操作です。
酸を用いる方法は速い一方で、温度が高いと組織が傷みやすいため、低めの温度で行います。
キレート剤のEDTAは組織への影響が穏やかで、反応が遅いため加温して促進することができます。
【選択肢別解説】
1:× 塩酸法は強酸による迅速な脱灰法です。
温度が上がると組織の膨化や染色性の低下が強くなるため、低めの温度で行います。
2:× 硝酸法も強酸による迅速な脱灰法です。
高温では組織の傷みが大きいため、室温程度以下で行います。
3:× トリクロロ酢酸法は比較的穏やかな酸による脱灰法です。
それでも酸法であり、加温して行うことはありません。
4:○ エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉法はカルシウムをキレート結合で取り除く中性の脱灰法です。
反応が遅いため37℃前後に加温して行うことができ、選択肢の中で適温が最も高くなります。
5:× プランク・リクロ法は塩酸とギ酸、塩化アルミニウムを混ぜた液を使う迅速な酸性脱灰法です。
組織を傷めないよう低めの温度で行います。
【ポイント】
EDTA法は時間がかかりますが、抗原性や核酸がよく保たれるため、免疫染色や遺伝子検査に向いています。
酸による脱灰後は中和と十分な水洗を行うことも覚えておきましょう。