正答1
解説
正解は1です。
腎機能の検査は、糸球体の濾過機能を見るものと、尿細管の機能や障害を見るものに分かれます。
この問題は尿細管機能の評価に用いないものを選ぶので、○ が答え(尿細管機能の評価に用いない項目)です。
【選択肢別解説】
1:○ シスタチンCは血清で測定し、糸球体濾過量〈GFR〉の指標として用います。
尿細管機能の評価には用いないため、これが該当します。
2:× α1-ミクログロブリンは糸球体で濾過され、近位尿細管でほぼ再吸収される低分子蛋白です。
尿中に増えると尿細管の再吸収障害を示します。
3:× β2-ミクログロブリンも近位尿細管で再吸収される低分子蛋白です。
尿中排泄の増加は尿細管障害の指標になります。
4:× 肝臓型脂肪酸結合蛋白〈L-FABP〉は近位尿細管に発現し、虚血や酸化ストレスで尿中に排泄されます。
尿細管障害の指標です。
5:× N-アセチルグルコサミニダーゼ〈NAG〉は尿細管上皮のライソゾーム酵素です。
尿中に増えると尿細管上皮の障害を示します。
【ポイント】
シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくいGFRマーカーで、クレアチニンと使い分けます。
尿中のα1-ミクログロブリン、β2-ミクログロブリン、NAG、L-FABPは尿細管マーカーです。