正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉は、脊髄前角細胞などの運動ニューロンが変性する神経原性疾患です。
萎縮した筋の針筋電図では、脱神経による自発電位と、再支配による運動単位の変化がみられます。
【選択肢別解説】
1:× 急速動員は、弱い収縮でも多数の小さな運動単位が早く動員される現象で、筋原性疾患の所見です。
ALSでは運動単位が減るため、動員はむしろ減少します。
2:○ 陽性鋭波は、脱神経された筋線維が安静時に自発的に発火して生じる電位です。
ALSの萎縮筋でみられます。
3:× 完全干渉波形は、正常な筋の最大収縮時にみられる波形です。
ALSでは運動単位が減るため干渉が不完全になり、まばらな波形になります。
4:○ 線維束自発電位は運動単位全体が自発的に発火した電位で、肉眼でも筋のぴくつきとして見えます。
ALSの代表的な所見です。
5:× 短持続低振幅電位は筋線維が減少する筋原性疾患の所見です。
ALSでは再支配により高振幅・長持続の電位がみられます。
【ポイント】
神経原性では、安静時の自発電位、高振幅・長持続電位、動員減少がみられます。
筋原性では、短持続・低振幅電位と急速動員がみられると対比して覚えます。