正答5
解説
正解は5です。
図の試験管法では、底に赤い凝集塊が1つあり、その周囲には凝集していない赤血球が濁ったまま広がっています。
カラム凝集法では、ゲルの上端に赤い帯状の凝集層があり、同時にカラムの底にも赤血球の沈殿がみられます。
凝集した赤血球と凝集していない赤血球が同じ反応の中に混在しており、これは部分凝集の所見です。
【選択肢別解説】
1:× 0(陰性)なら、試験管法では凝集塊がなく、カラム凝集法では赤血球がすべて底に沈みます。
図では凝集塊や上端の層があるため合いません。
2:× 1+は、試験管法で小さな凝集塊が多数みられ、カラム凝集法ではゲルの下半分に凝集が散らばる状態です。
図のように大きな凝集塊と遊離赤血球に分かれる像とは異なります。
3:× 2+は、試験管法で中くらいの凝集塊が多数みられ、カラム凝集法ではゲル全体に凝集が分布する状態です。
図の像とは異なります。
4:× 4+は、試験管法で1つの大きな凝集塊になり、背景に遊離赤血球がない状態です。
カラム凝集法では上端の層だけで底には沈みません。
図では底にも赤血球があるため合いません。
5:○ 凝集塊と遊離赤血球が同時にあり、カラム凝集法では上端と底の2か所に赤血球が分かれています。
性質の異なる2種類の赤血球が混在する部分凝集です。
【ポイント】
部分凝集は、異型輸血の後、ABO不適合造血幹細胞移植の後、A3型などの亜型、キメラなどでみられます。
部分凝集を見つけたときは、輸血歴や移植歴を確認することが大切です。