正答3
解説
正解は3です。
1,3-β-D-グルカンは多くの真菌の細胞壁を構成する多糖で、深在性真菌症の血清診断に用いられます。
ただし真菌の種類によって細胞壁の含有量が異なり、上昇しにくい真菌もあります。
【選択肢別解説】
1:× ムコール症の原因菌(ムーコル目の真菌)は細胞壁に1,3-β-D-グルカンをほとんど含みません。
真菌症でありながら高値にならない代表例です。
2:× 溶連菌はグラム陽性の細菌で、細胞壁は主にペプチドグリカンです。
β-D-グルカンを含まないため高値になりません。
3:○ アスペルギルスは細胞壁に1,3-β-D-グルカンを多く含みます。
侵襲性アスペルギルス症では血中に放出され、高値になります。
4:× リケッチアは細胞内に寄生する細菌で、β-D-グルカンをもちません。
高値にはなりません。
5:× 新型コロナウイルスはウイルスで、細胞壁をもちません。
感染しても1,3-β-D-グルカンは上昇しません。
【ポイント】
β-D-グルカンが上昇するのは、カンジダ症・アスペルギルス症・ニューモシスチス肺炎などです。
ムコール症とクリプトコックス症では上昇しにくい点が頻出です。